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ラストコーション「色戒」に秘められた愛のかたち

ラストコーション「色戒」は、戦時下の上海が背景にあるものの、「性愛」や「不条理な愛」をテーマにした映画です。いわゆる純愛映画で描かれる恋愛とは違いますね。体の関係から始まる愛を、映像は実にリアルでショッキングに仕立てています。美しき女スパイと、彼女が狙う非情の男。二人の継続して反復される交わりから生まれていく激しい情愛の末に、サプライズな結末が準備されています。

愛とはきれいなもの、または、二人を阻む障害や妨げを乗り越えたあとの結実として思い浮かべがちです。しかし、愛とは当然に理想では語りつくせないものですね。単にきれいに描きつくせない、ドロドロとしたものでもあります。ラストコーション「色戒」では、こういった不条理な愛の形をまざまざと見せつけてくれた映画なのかもしれません。

さて、このラストコーション「色戒」で描かれた不条理な愛について、主人公であるホンコン映画スターのトニー・レオン扮するイー、オーディションで主演の座を射止めた新人女優タン・ウェイが演じるワン・チアチィ(マイ夫人)の心の動きを、名場面の中からそれぞれ抜き出してみました。あくまでも一観客の視点ですが、ラストコーション「色戒」を鑑賞する際のご参考となれば幸いです。

ラスト、コーション スペシャルコレクターズエディション


『ブロークバック・マウンテン』でオスカーを受賞したアン・リー監督、トニー・レオン主演で贈るラブストーリー。女スパイ・ワンと敵対する特務機関のリーダー・イー。死と隣り合わせの日常から逃れるように互いを求め合うふたりの愛を描く。R-18作品。
●特典DISC
メイキング/来日時独占インタビュー/来日記者会見映像/上海撮影現場独占インタビュー/世界各国予告編集/フォトギャラリー

ラストコーション「色戒」【トニーレオン】

■マイ夫人(タンウェイ)の誘惑を、私は私のやり方でねじ伏せた。ばかげた女だと思った。彼女の幼稚な演技を私は見破っていたのだ。ところが、彼女と逢うたびに、何か後を引く。彼女を抱くたびに、なぜか後を引く。彼女とひとつになるたびに、その健気さに、優しさに、愛しさに胸が痛んだ。これまで、妻の麻雀仲間とも関係したことがある。大きな宝石を指輪にして贈った。私は宝石に何の価値も見出さないが、女たちはその指輪に狂喜する。ところが、マイ夫人だけは別だった。指戒。彼女は私の指輪を外そうとした。/ラストコーション色戒/イー(トニーレオン)

■その夜、私はマイ夫人(タンウェイ)を日本料亭に呼び出した。遠くの部屋から三味の音色と芸者の嬌声が聞こえる。マイ夫人が横に座り、そして膝にほほをすり寄せてきた。愛しい。愛しい女だ。彼女はすっと立ち上がると中国の歌「天涯歌女」を歌ってくれた。私の心は震え不覚にも涙を流してしまう。まるで私を責めるかのように、愛しい歌声は胸をつきさすようだ。誰も信じない。誰も信じないはずなのに、この胸の痛みは何だ。この女のことを信じよう。私はすでにマイ夫人を深く愛していた。/ラストコーション色戒/イー(トニーレオン)

ラストコーション「色戒」【タンウェイ】

●気分上々だ。大学に入り、仲間にすすめられて演劇部に入った。今日は気分上々だ。わたしは主演女優。わたしは観衆に愛国心を訴えた。観客に向って叫び続けた。その叫びに呼応するかのように観客も叫びだす。観客とひとつになる喜び、女優としての喜びに心が震えた。仲間たちと街に出る。路面電車に飛び乗り、2階の窓から顔を出す。優しい雨粒が顔にあたり心地いい。気分上々だ。もしこの世に国と国とのいさかいがなかったら、私は何をしているのだろう。やはり、大学に進み、演劇をしているのだろうか。/ラストコーション色戒/マイ夫人(タンウェイ)

●疲れていた。この疲れが何なのか、わたしは計りかねていた。マイ夫人として振舞う演技に疲れていたのは確かだ。そして、その疲れに妙な疼きが伴いはじめている。イー(トニーレオン)を誘惑し、逢瀬を重ねるたび、課された任務とは別の次元にある喜びに目覚めはじめている。最も憎むべき男を愛してしまったのだろうか。イーからの電話が鳴った。理屈では説明のできない、もうひとりのわたしがいる。理性では図りきれない、もうひとりのわたしがいる。彼に逢いたい。憎い彼に。敵の彼に・・・。心がはやった。/ラストコーション色戒/マイ夫人(タンウェイ)

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Copyright © 2008 ラストコーション「色戒」 不条理な愛に秘められたもの